キャノピーのポロシティー検査とは? ※作成中
パラグライダーのポロシティー(透気性)検査とは?数値の見方や寿命の目安を解説
パラグライダーは見た目がきれいでも、生地が少しずつ劣化しています。
その劣化を数値で確認する代表的な方法がポロシティー(Porosity:透気性)検査です。
今回は、ポロシティー検査の仕組みや数値の見方、一般的な目安、実際の測定例について紹介します。
【写真追加】
・ポロシティーメーター本体
・測定している様子
ポロシティー検査とは?
ポロシティー検査とは、生地がどのくらい空気を通すようになっているかを測定する検査です。
新品のグライダーはコーティングによって空気をほとんど通しません。
しかし、
- 紫外線(UV)
- フライト時間
- 砂やホコリ
- 湿気
- 折りたたみ
- 摩擦
などによってコーティングが少しずつ劣化し、生地が空気を通しやすくなります。
その状態を数値化したものがポロシティー検査です。
【写真追加】
・新品生地と劣化した生地のイメージ図
どのように測定するの?
専用のポロシティーメーターを使用します。
測定器を生地へ密着させ、一定量の空気が通過するまでにかかる時間(秒)を測定します。
つまり、
空気が通りにくいほど秒数が大きくなります。
逆に、
秒数が短いほど、生地が空気を通しやすくなっているということになります。
【写真追加】
・測定器のアップ
・実際に測定している写真
数値はどう見ればいい?
一般的には次のような目安になります。
| 測定値 | 状態 |
|---|---|
| 300秒以上 | 非常に良好 |
| 200〜300秒 | 良好 |
| 100〜200秒 | やや劣化が始まる |
| 60〜100秒 | 点検・経過観察推奨 |
| 20〜60秒 | 劣化が進行 |
| 20秒未満 | 使用継続は慎重な判断が必要 |
※メーカーや測定器の種類によって基準は多少異なります。
秒数が低くなると何が起きる?
生地が空気を通しやすくなると、
- 内圧が維持しにくくなる
- 翼型が崩れやすくなる
- 潰れやすくなる
- 性能が低下する
- 再開翼性能にも影響する可能性がある
などの影響があります。
もちろん、ポロシティーだけで機体の安全性が決まるわけではありません。
ライン強度やライン長、縫製、生地強度なども合わせて総合的に判断する必要があります。
JHF上級タンデム技能証では?
JHF(日本ハング・パラグライディング連盟)の上級タンデム技能証では、
タンデム機のポロシティーが60秒以上であること
が機体検査項目の一つとなっています。
これは、タンデム飛行では二人分の重量を支えるため、より安全性を重視しているためです。
60秒は「新品同様」という意味ではありませんが、安全管理上の最低基準として設定されています。
【写真追加】
・JHF資料の該当部分(引用可能な範囲で)
実際に測定してみた結果
今回測定した機体の結果をご紹介します。
Triple Seven Rook 4
- 使用期間:約2年
- フライト:約50時間
- 測定値:331.9秒
まだ非常に良好な状態でした。
フライト時間が比較的少ないことに加え、保管状態が良かったことも影響していると考えられます。
・Rook4測定写真
ポロシティーだけでは判断できない
ポロシティーは非常に重要な検査ですが、
それだけで使用可否を判断するものではありません。
定期点検では、
- ポロシティー
- ライン長測定
- ライン強度
- 生地強度(ベッツメーターなど)
- キャノピー全体の状態
- リーディングエッジやセルの損傷
などを総合的に確認します。
どれか一つだけ良くても、安全とは言えません。
まとめ
ポロシティー検査は、生地の劣化を客観的な数値で確認できる重要な点検項目です。
今回測定した結果では、
- Rook 4(約50時間・2年使用):330秒
- Queen 2(約9年使用):一部5秒
という大きな差がありました。
飛行時間だけではなく、
- 保管方法
- 紫外線
- 使用環境
- 折りたたみ方法
などによって劣化速度は大きく変わります。
長く安心して飛ぶためにも、定期的な機体点検を受け、自分のグライダーの状態を数値で把握しておくことをおすすめします。
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