パラグライダーを始めるにあたって、まず知っておきたいのが使用する基本装備です。空を安全に飛ぶためには、それぞれの役割を理解し、正しく扱うことがとても大切です。ここでは、入校された皆さまが最初に覚えておきたい主要装備についてご紹介します。

まず人間が飛ぶのが怖い、これが当たり前の感覚です。知識と経験をつけると意外と安全なことがわかると思います。年齢や体力と理由に経験しないのはもったいないです、70歳以上から始めて一人で飛んでる方もたくさんいます。


パラグライダーに必要な基本装備について

パラグライダーは、自然の風を利用して空を飛ぶスポーツです。シンプルに見えて、実際には複数の装備が組み合わさって安全なフライトを支えています。スクールで練習を始める際には、まずそれぞれの名称と役割を理解しておきましょう。


1. キャノピー(翼)

キャノピーは、空を飛ぶための“翼”にあたる部分です。一般的には「グライダー」や「機体」とも呼ばれ、空気を取り込んで膨らむことで揚力を生み出します。

初めて見る人はは”これで飛んで大丈夫なのか?”と思うくらい”ペラペラ”の化学生地で不安になると思いますが、車のように破壊試験や強度試験を行っているので安心して下さい。

化学繊維でできているため軽量ですが、高い強度を持つ専用素材で作られています。初心者向けのキャノピーは、安定性が高く、操作しやすい設計になっています。スクールでは入校者の技量に合わせて最適なモデルを使用しますので、最初から難しく考える必要はありません。高いものほど性能が良いのはどの業界でも同じですが、パラグライダーの場合は始めから良い機体、性能が良い機体から始めることはできません。

キャノピーは飛行性能だけでなく、安全性にも大きく関わる重要な装備です。引きづったり、雨に濡らすのは避けなければなりませ。高温多湿も大敵でゴルフバックのように車内に積みっぱなしにするとすぐに劣化して性能が低下してしまいます。

上級機の例です


2. ハーネス

ハーネスは、パイロットが座るシート兼安全ベルトの役割を果たします。飛行中はこのハーネスに身体を預ける形になります。イメージとしてはブランコに近いです、パラグライダーは常に揺れながら飛行するのでブランコで揺れながら、自転車くらいの速度で進み続けます。旋回時はバイクのように遠心力を感じながらなので始めは怖いかもしれませんが、速度は遅いのですぐに慣れます。

バイクやロードバイクに乗ったことがある方は感覚としてわかりやすい傾向がありますね。

地上ではリュックのように背負い、離陸後は椅子のように座る構造になっています。初心者用ハーネスは、安定性が高く、乗り降りしやすいのが特徴です。様々な種類があり、ハーネス自体がリュックとなり、荷物を入れて移動できるもの、ほとんど紐で軽量に特化したもの、空力を考えて潜水艦みたいなものさまざまあります。

また、レスキューパラシュートを収納するスペースも備えており、万が一衝突やキャノピー(翼)が潰れて墜落しても安全に地上におりることができます。

シットハーネスの例


3. レスキューパラシュート

レスキューパラシュートは、万が一キャノピーにトラブルが起きた際に使用する緊急用パラシュートです。一生使わない方がほとんどですが、絶対に装備するものです。

通常のフライトでは使うことはありませんが、安全確保のため必ず装備します。車でいえばシートベルトやエアバッグのような存在です。購入してもハーネスの中に入っており、みることもほとんどないですが、定期的に出して畳みなおす(リパック)をします。

長期間たったビニール袋が張り付いた経験はないでしょうか?パラシュートも同様で、使わないのが基本なので付着して張り付いていざというときに使用できないとなんの意味もありません。

もちろん使い方も知らなければ宝の持ち腐れなので、畳直しの際に出す練習しますので安心下さい。


4. バックパック

バックパックは、キャノピーやハーネスなど一式をまとめて運ぶための専用バッグです。100L~200Lととても大きなリュックで、テイクオフまでの車への積み込みや海外ツアーで飛行機に預けることもできます。

慣れるまではこんな小さいのに入るの?と困惑すると思いますが、先輩方に聞けば大丈夫です、すぐに慣れます。


5. スタッフバッグと無線フォルダー

スタッフバッグは、キャノピーを簡単に収納するための袋です。通常の折りたたみ収納よりも素早く片付けができ、練習後の撤収がスムーズになります。

ライセンス取るためにはたくさいのフライトを経験する必要があります。何度もテイクオフまで行くために畳まずにしまえるスタッフバックは非常に便利です。

無線フォルダーは、フライト中に使用する無線機を収納・固定するためのケースです。インストラクターとの連絡は、安全飛行に欠かせません。飛んでまもないころは無線の通りに飛行するので最重要アイテムかもしれません。

高度感覚や旋回の方法など無線で聞きながら練習していきましょう。


6. ツリーランセット

ツリーランセットは、木に引っかかってしまった際に安全を確保するめの道具です。パラグライダーでは、まれに木の上へ着地してしまうケースがあります。その際、安全に脱出したり救助を待つために必要となるのがこの装備です。ツリーランディングといいますが、焦らずに自己確保をし、無線で連絡を入れて待つのが基本です。

焦って自分で降りようとは”絶対”にしないでください。練習生の内は必ず助けにきますので落ち着くことが重要です。

普段使う機会はほとんどありませんが、「もしも」に備える大切な安全装備のひとつです。スクールでは、こうした緊急時対応についても学べます。


安全に楽しむために

パラグライダーは自然相手のスポーツだからこそ、装備への理解が欠かせません。それぞれの道具には必ず意味があり、安全で楽しいフライトを支えています。

入校したばかりの頃は、聞き慣れない名前ばかりかもしれません。しかし、実際に触れながら覚えていけば、自然と身についていきます。

スクールでは、装備の扱い方から点検方法まで丁寧に指導しています。わからないことは遠慮なくインストラクターに質問してください。

空を飛ぶ感動を、安全第一で一緒に楽しみましょう。

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奥山 俊
子供2人の父が世界を目指す 家族を養いながら空を飛ぶ 趣味ではなく人生を賭けた挑戦